自転車に乗って、懐かしい景色と出会ってみませんか。
訪れた人たちが驚く、豊前の人たちにとってはあたりまえの景色に。
緑豊かな森の道、里山らしい田園風景を自転車で道行けば「こんにちは」と返ってくる明るい声。
手を降ってくれる子どもたち。

モニターツアーで豊前にやってきたサイクリストの方が「微笑みの国『タイ』に行った時のことを思い出します」と驚いていたそうです。
ツアーの立ち寄り地のひとつ、平安時代前期に創建されたという豊前の古社「嘯吹八幡神社」を目指して田んぼと田んぼの間を走ってみると、脇道に姿を現す小さな石造りの像。

地域の方がそっと置いたというその像は、いつしか「田の神様」と言われ、親しまれるようになったと聞きます。
思わず顔を綻ばせてまたペダルをこぐと、視線の先には大きな赤い鳥居がある神社と鎮守の森が見えてきます。
鎮守の森とは、山や森、川、滝など自然その物に神が宿り、社だけではなく、その土地全てが神域であると言われていた聖なる森のことです。
この国で今では少なくなってしまった聖なる森を、この道のりの途中でいくつも見つけているはずです。

広い空の下で、四季折々の流れる景色、草花の芳しい匂いがする空気を胸いっぱいに吸い込んで風を感じながら、思い思いのペースで進んでいくサイクリングツアー。

今の日本では少なくなってしまった、懐かしい原風景と豊前ならではの歴史に出会える旅を、五感を震わせて体験してください。